現代人の救世主となるか?「希少糖(レアシュガー)」 

昨今、メディアなどでもよく取り上げられ、人々の意識もかなり高まりつつある「糖質」。

ご存知の通り、健康を維持するうえではなくてはならない重要な栄養素の一つである。ご飯にパン、麺類など、我々の食生活における主食であり、また、清涼飲料水やスイーツの類がお好きな方には、最も馴染みがあるものではなかろうか。

糖質を摂りすぎると、肥満や糖尿病などの健康被害をもたらす反面、逆に不足したらしたで、エネルギー不足により疲れやすさにつながり、更には代替としてタンパク質がエネルギー源として使用されることで、筋肉量の減少から基礎代謝の低下にも結びついてしまう。ブドウ糖は脳にとっての唯一のエネルギー源のため、集中力の低下など、脳の働きを妨げてしまう可能性もある。

大切なのは、摂取量のバランス。
とは言いつつ、現代人の生活において既に習慣化された「糖質摂取」を、急に変化させることは中々難しい。そんな中、いま注目されているのが「希少糖(レアシュガー)」だ。

希少糖は、ぶどう糖などの自然界に大量に存在する糖とは異なり、文字通り自然界に存在量の少ない希少な糖のこと。⾃然界に少ないということは、⽣物の進化の過程であまり必要とされてこなかったと理解されており、その存在の理由が謎であった。しかし、これら「希少糖」には、現代⼈にとって役⽴つ様々な⽣理機能があることが近年解明されてきている。そんな希少糖は、50種類以上存在するらしい。

中でも、「アルロース」と呼ばれる希少糖は、甘い糖でありながら健康に良い“奇跡の糖” “夢の糖” として注目を集めている。

香川大学を中心に、産学官連携での研究によって生産技術が確立されてきている希少糖。同じく香川県のメーカーが、「砂糖よりも血糖上昇が緩やかな低GI甘味料」の製品を販売している。

また世界に目を向けてみるならばメキシコ。
日本とほぼ同じ人口の1億二千万人を有するこの国は、アメリカを上回る肥満大国でもある。2016年、メキシコ政府は緊急事態を宣言。砂糖の多い食品に対し特別税を課し価格を上げるなどの対策により、国民の食生活の改善に急ピッチで進めている。

そして、健康的な食品を作る企業を優遇する政策も開始。そこにビジネスチャンスを見出し、この希少糖で躍進を目指すのが兵庫県に拠点を置く日本の会社だ。アメリカの大手企業と共同で、メキシコ・ケレタロ州に世界初の希少糖専用工場を昨年末に設立し操業を始めている。

現代人にとって切っても切り離せない糖質。味覚を損なうことなくかつ體にも優しい。そんな、既存の砂糖にとって代わり得る理想の希少糖が、近い将来、現代人の食生活に大きな変化をもたらしてくれるかもしれない。

 

スポンサー リンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

オーストラリア、カナダ、イギリスと現地で働きながら海外放浪生活中。これまでの渡航国は25ヵ国ほど。その旅情報をブログにまとめたり、前職の映像関連の経験を活かしての動画作成、写真などが趣味。最近の関心事は台湾文化と中国語学習。